ゼノア G345P修理

 動かないと、お預かりしました。

 ゼノアのロングセラー機 G345Pです。
 2000年12月製造とのこと、実に20年以上経過しています。

 プライマリーポンプが無いので、ひたすらリコイルロープを引きますが、たしかにエンジンが掛かりません。
  長く放置されていたそうなので、十中八九キャブレター詰まりを疑い、分解していきます。

 ダイヤフラムは固着し全体的に固化しているので、あたらしい部品を取り寄せします。
 部品を待っている間に、分解して清掃していきます。
 StihlやhusqvarnaはT27トルクスですが、さすが日本製の差別化かT25とT20トルクスを使用していて面白いです。

 イグニッションコイルの取り外しに苦労しました。
 フライホイールもプーラーで外します。
 マフラーポートから見えるシリンダーに多少の縦傷が見えるので、おそらくは木屑などを吸い込んでのことかと想像です。カーボンの付着が全く見られないので、高級な2ストロークエンジンオイルを使用せれていたのでしょう。
 念のため、シリンダーを外してピストンを見てみます。

 ピストンがシリンダーと擦れて傷だらけです。
 これでは圧縮が得られず爆発できません。
 オーナー様へ連絡し、修理中止となりました。

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