Zenoah G250 修理

 メーカー代理店にてイグニッションコイル不良と判断され、そのイグニッションコイル部品が(古い機種のため)供給停止となり修理不能とのことで、互換品での修理前提でお預かりしました。

 こがるG250です。ぱっと見た感じは綺麗な印象です。

 ゼノア代理店に確認しましたら、イグニッションコイル(型番284171200)は供給停止と間違いありませんでした。

 G250/G2500用の互換品は、amazon等で入手可能とオーナー様から伺っておりますので、適合を確認してから入手してみようと思います。

 初見での交換予定部品は次のようになります。
 ・イグニッションコイル
 ・プライマリーポンプ
 ・ダイヤフラムポンプ
 ・リコイルロープ

 ソーチェンとガイドバーを外し、マフラーを外しました。ここでのチェックポイントは、エンジンの焼付きです。目視確認では問題無いようですので、このまま修理続行します。


 続いてイグニッションコイル不良か確認します。元々付いていたのがCJ8Yです。リコイルを引いても火花が出ません。また、当方手持ちの同等品でも火花が出ないので、イグニッションコイル不良断定です。ちなみにメーカーの部品表からはスパークプラグはRCJ7Yと記載されています。海外の通販サイトを見ると互換品のイグニッションコイルにはL7Tが添付されているのでR無しでもいいと思いますが、熱価が違うのでCJ7Y又はBPM7Aの方が良いように思います。


 リコイルロープは劣化して毛羽立っています。プライマリーポンプも割れているので交換対象です。


 フライホイールを外すと取り切れない汚れが蓄積しています。反対側のクラッチドラムもスパー部分(歯車)が消耗限界に近いです。近いうちに交換されることをお勧めします。オイルポンプ部もウォームギアが少々変形しているので、遠くない将来に交換必要です。ただ、ウォームギア単品では部品を取れないので、互換のオイルポンプと同時交換になります。


 キャブレターを取り外しました。エアクリーナーのスポンジが切れていますが元々切れていたのか、古くて分かりません。
 キャブレターの中のポンプダイヤフラムとメタリングダイヤフラムは、両方とも交換の予定です。


 エアフィルターのエレメントを部品表で確認しましたら形状が違いますし、切れていて効果が無い感じです。純正部品を取り寄せることにします。


 amazonで互換品イグニッションコイルを購入しました。動作確認としてプラグに火花が出るか確認します。純正品(赤いキャップの方)より少し薄型です。プラグキャップとブッシュは純正品を移植する予定です。

 リコイルを引いて火花が出ましたので、このイグニッションコイルで大丈夫でしょう。このテストをもって清掃作業にかかります。


 キャブレターを分解清掃します。ダイヤフラムは固着していました。ゴムの弾力も失われています。ニードルジェットのねじも外してキャブレタークリーナーで清掃します。


 本体のエンジン放熱フィンに汚れが固着しているので、パーツクリーナーで取っていきます。オイルポンプ部も外して清掃します。リコイルのコイルばねも外してグリスアップします。マフラーが分割できた(珍しいかも)ので内部のカーボンをバーナーで焼きました。


 燃料タンク内のフィルターはパーツクリーナーで洗浄しておきます。ガイドバーのスプロケット部ベアリングにもグリスアップします。クラッチドラムのニードルベアリングは油脂分が切れていたので危なかったです。ここは高温になるのでシリコングリスを使います。リコイルロープのスプーラーを清掃し、ロープを交換します。


 エアークリーナーボックス内のスポンジエレメントを取り寄せるまで、暫定でバイク用エアフィルターを切って使います。

 仮組みですがエンジン始動の確認をします。Low側の燃料調整とアイドリングのみ調整しています。エアクリーナーエレメント(正規品)を入手後に燃調の調整をやり直します。ここまでで問題無いので一安心です。(再生時 音量注意!)


 この始動確認の後、チェンオイルの出ていることも確認できました。


 注文していたエアクリーナーエレメントが届きました。形状はパーツリストの図柄と同じでした。このエアクリーナーエレメントを入れてから燃料調整をあらためてやり直します。このような消耗品は他機種でも共用されているようで、今でも入手可能なようです。


 ご依頼主へ連絡し、取扱説明書に記載の正しい熱価プラグへ交換致します。


 キャブレターのジェットスクリューで、燃料の調整を行います。Lowはアイドリング時の燃料噴射量で、Highは高速回転時の燃料噴射量です。どちらも最大出力ポイントから少し燃料を多く噴射させる燃料リッチ側に設定し、焼付きを防止します。

 アイドリングは3,000rpm付近、フルスロットルでは14,000rpm近くまで回りましたがスクリューを1/4回転戻して13,000回転付近です。


 これで調整終了です。始動ヨシ! 吹けヨシ!です。
 これでご依頼主様へお返ししました。
 ※音量注意

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