RYOBIの刈払機 EKK-2620をお預かりしました。
チョークを引いてエンジンは始動しますが、チョークを戻したとたんにエンジンが停止します。
その症状だけですと典型的なSlowジェット詰まりと思われます。



まずエアフィルターを確認します。
ウレタンスポンジが加水分解で朽ちています。
これは汎用のエアフィルターで代用したいと思います。

次に点火プラグを確認します。
こちらも煤けており、よく見ると陶器の碍子部分も痩せていますから、交換するようにします。

いよいよキャブレターを外します。
プライマリーポンプは交換の手間が掛からないので予防交換しておきたいです。
キャブレターは鉄部が錆びていますが、外観はまずまずです。
分解していきますと、ダイヤフラムが固着していて要交換となります。





このメタリングオイルポンプの部品を補修部品で探しに走りましたが、中心のポッチの背の低い物が入手できませんでした。
一旦は手持ち部品のポッチをリューターで削って使います。

仮組みして動作確認しますと、問題なく動作しました。
動作試験の前に、エアクリーナーは汎用エアクリーナーを切り出して合わせています。

並行して手配していましたメタリングオイルポンプのダイヤフラムを入手できました。

こちらでキャブレターを組み直し、作業続行します。
ギアユニットのスプラインとベベルギアにグリスアップしておきます。


この後、キャブレターの燃料調整ニードルジェット Low/Highを調整し、完了としました。