故障していませんが清掃を怠っていたそうで清掃中心のメンテナンスを依頼されました。「サンナナ」との愛称で有名なG37シリーズの最終リリース型番で、この後は排ガス規制から層状掃気になったGZ3900へモデルチェンジしました。
ブレーキ・クラッチカバーを外すと、予想通りの木くず固着です。
リコイル側の分解します。こちらも長年の固着が見て取れます。放熱にも影響するので、定期的なメンテナンスは必要だと思います。
エアクリーナー キャブレター室も、この状況です。あまり酷いと木くずを吸い込んで、エンジン焼付きの原因になるので綺麗にしておくのが良いです。
シリンダー部カバーを外します。ここにも汚れが固着しています。
フライホイール、イグニッションコイルを外します。反対側はクラッチドラム、オイルポンプも外していきます。ブレーキドラムのスパーは摩耗しています。これは消耗品なので交換した方が良いです。
右ハンドル部分も外してしまいます。右ハンドル部分にはガソリンタンクが付いています。ここまで分解しないと綺麗にならない構造です。
汚れの元は、木くずの細かいものとチェンオイルの混じったものですが、チェンオイルが固化しています。パーツクリーナーで溶かしながら清掃します。
リコイル部分のコイルばねも清掃とグリスアップします。りこ容ロープも新調します。
チェンブレーキのラッチ機構も分解して清掃しグリスアップします。ここも僅かな隙間から木くず等の汚れが入っています。この部分が詰まってしまうとブレーキが効かなくなるので要注意です。
キャブレターも分解清掃します。ダイヤフラム類は固化ぎみだったため交換しておきます。
各部の清掃後に組み立て、キャブレターの燃調を合わせてメンテナンス終了とします。