RYOBI ESK-3500 をお預かりしました。
こちらも刈払機同様に、チョークを引いてエンジンが掛かりましたが、チョークを戻すとエンジンが停止します。
まずエアフィルターを確認します。
まずまずですが、インテークに木材の細かな屑が見えます。
この木材屑が原因でエンジンが焼き付く場合があるので、注意が必要です。定期的に清掃をおすすめします。
キャブレターも外していきます。
チェーンソーのキャブレターは刈払機と違い、雨水に濡れることが少ないので錆の発生がありません。
木屑が溜まっているので、こちらもしっかりと清掃していきます。
ダイヤフラム類は固着していて、こちらも要交換です。
リコイルスターターユニットを外し、フライホイールまで清掃しておきます。この周辺に木屑が溜まりますと、冷却不足になってエンジンの焼き付く原因になります。
点火プラグの確認をします。
点火プラグが固着しており、なかなか外れません。
これはかなり手こずりました。
錆びついたネジ外しには定評のあるペネトンAを吹き付けてしばらく時間を置いた後に、なんとか外すことができました。
なんとか外れた点火プラグも、エンジン不調の直接的原因ではありませんが、予防交換しておきます。
チェーン駆動側も清掃していきます。
試運転でチェーンオイルの噴出を確認しましたら、まったく出てきません。これではチェーンが焼き付きますので、更に分解して確認します。
オイルポンプを回すウォームギアが削れて変形しています。この原因は、オイルポンプ側が固着してしてウォームギアで回すことができなくなっています。こちらはオーナー様との当初の予定に無かったので修理続行の確認電話をし、修理を継続することになりました。
オイルポンプを入手しましたので、組付けします。
ウォームギア部は片方が金属で、もう片方がプラスチックです。ここは定期的にシリコングリスを施すのが長持ちの秘訣です。
シリコングリスをたっぷりと施しておきます。
エンジンを掛けて、オイル吹き出し口からオイルがにじみ出てくることを確認します。きちんと噴出していますので問題ありません。
キャブレターの燃料調整ニードルジェットの調整をします。
ここはアイドリングは取扱説明書によれば、2,700rpm~3,100rpmです。
実際にはエンジンの始動したばかりと、使用中とではアイドリングの落ち着きが違ってくるので、まずはだいたいで合わせておきます。
High側はこの機体でMax13,000rpm近く回りましたので、燃料リッチ側に少し回し11,000rpm程度に合わせておきます。
アイドリングがバタつきますが、2,800rpm目安で合わせて終了とします。