エンジンが掛からないとのことでお預かりしました。
マキタの刈払機 MEM2651UHT です。
試しにガソリンを入れてプライマリーポンプを押しますと、キャブレターの周辺から燃料がドクドクと漏れ出します。
その周辺も含めて故障修理していきます。
エアクリーナー部から分解していきますと、まずはエアクリーナーが加水分解していてボロボロです。
また、燃料ホースの割れがあり、そこから燃料が漏れていたと思われます。
プラグの点検をします。
プラグキャップを外そうにも、錆ついてしまって外れません。こんなに錆びたのは初めて見ました。
ドライバーで突いて外しましたが、プラグキャップ内のコンタクト部が外れてしまいました。
あとで防錆処理してから組み立てることにします。
その他、プラグも錆が回っているので、けっこう濡れたのかと想像します。
キャブレターの分解をします。これもダイヤフラムが固着していて手では外れないので、ナイフを使って外しました。
ダイヤフラムは固化しているので、部品を手配するようにします。
ダイヤフラムとプライマリーポンプのカップを交換して、キャブレターを組み立てます。
各部の錆が散見されますので、錆落としと防錆剤で処理します。
ギアケース内と、スプライン(軸)のグリスアップも施しておきます。
刈払機の構成要素として、高価な部品なので、できるだけ長持ちさせたい部品です。
新しいエアクリーナーも取り付け、キャブレター部を組み付け、アイドリング調整を施します。
さすが4ストロークエンジンですね、2ストロークの刈払機より静かです。