Husqvarna (ハスクバーナ) 440e 修理

只今準備中

エンジンの掛からない機体が入庫しました。

Husqvarna440eスペック
排気量40.9cc
層状掃気
出力1.8kW
本体乾燥重量4.4kg
パワーウエイトレシオ2.4kg/kW
ソーチェーン.325/.050
13"/56DL
15"/64DL
16"/66DL
18"/72DL
H30
95TXL
推奨ガイドバー長31~43cm
点火プラグBPMR7相当

まずは点火プラグを点検します。

 すごい煤だらけです。
 安物の2stオイルを混合燃料に使ったのでしょうか?
 気を取り直してスパークの確認をします。

 このようにシリンダーブロックに点火プラグのネジ部を当てて電気回路を構成し、リコイルスターターを引きます。
 まったく火花が飛びません。
 点火コイルなどをが疑わしいです。

 新しい点火コイルを入手したので仮付けしましたらエンジンはギクシャクしながらも動きましたので、各部の清掃を先に行いたいと思います。

 まずはチェーン駆動部分から分解しました。
 クラッチドラムは外し、オイルポンプ部のプレートを外しました。
 こんな部分も木くずが入るんですね。年に1度は徹底的に清掃が必要だと思います。

オイルポンプ部も清掃しまして、組み立てます。

十分に綺麗になったと思います。

フライホイール側も分解します。
フライホイールはプーラーが必要です。

フライホイールの裏側も、かなりビッシリと木くずが溜まり、エンジンの冷却フィンを塞いでいます。これでは冷却が上手くできないです。

これくらい清掃すれば大丈夫ですしょう。

次にチェーンカバー(ブレーキ機構入)の分解清掃です。

 隅々まで木くずが入り込むようです。
 ブレーキ機構のバネ部分は綺麗にしておかないと、いざという時ににブレーキが効かないなど困ってしますでしょう。

 清掃がほぼできましたので、キャブレターの分解清掃します。インテークが2ポートありますので、層状掃気するようで。層状掃気することで生ガスの通り抜けを最小にとどめつつ排気ガスは全て排出するようになり、環境負荷を抑えたエコエンジンと分かります。

 キャブレターを外すと、けっこう汚れがあるので後で綺麗にしておきます。

 ダイヤフラムポンプの円盤が付いているゴムの柔軟性もよく、このまま使用できます。弁の役割のダイヤフラム(フィルム)の燃料がざらついているので、綺麗にしておきます。

 各部の清掃も終わりましたので、キャブレターの調整をします。
 先のLAとLの調整で、特にLの調整は最適空燃比によるアイドリング回転の最大点から燃料リッチ側(反時計回り)に1/4回転ほどにしました。
 LAでアイドリングアジャスト、2,900rpm付近です。
 さらにフルスロットルで12,500rpm程度出ましたので、こちらも燃料リッチ側に1/4回転しました。

 試しにH側を燃料リッチ側に1回転してみますと、おそらくカブりが発生するのか、燃料過多のためスロットルを緩めてアイドリング付近でストールします。やり過ぎは駄目ですね。

 これで修理完了とします。

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